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映画「クリード チャンプを継ぐ男」ロッキーを知らない若者たちへ

僕は「クリード」を見るまで「ロッキー」を見たことがありませんでした。

マーベル・シネマティック・ユニバースの「ブラックパンサー」が公開する時に、どんな映画を撮ってきた監督なのか先に知っておきたいと思い、同じライアン・クーグラー監督が撮ったクリードを見ることとなりました。

するとどうでしょう。ボクシング元チャンピオンの愛人の子として産まれた子の這い上がりストーリー、自分は過ちではないことを証明したいとひたすら頑張る若者に心を打たれ、最後には一筋の涙が。

「ロッキー」を知らなくても、アポロってやつは強かった”らしい”、ロッキーとは友情で結ばれていた”らしい”、など父親を知らない主人公アドニスと近い視点で見ることができました。

やりたいことを必死にやらなきゃと思える「クリード」を今回は紹介します。

 

クリード チャンプを継ぐ男

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監督:ライアン・クーグラー

製作:シルヴェスター・スタローン

公開日:2015年12月23日 

 

 

 

主な登場人物

ロッキー・バルボア

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作品を見たことない人でもその名前は知っているであろうボクサー、ロッキー。今ではフィラデルフィアの英雄ですが、ロッキー第1作目はプロボクサー無名時代から始まります。というかほぼゴロツキ。

世界チャンピオン、アポロ・クリードのタイトルマッチ相手が試合前に負傷し、こうなったら無名選手にアメリカン・ドリームを体現させて、自分の好感度をあげようということで、ロッキーが代役に抜擢されます。

こうしてアポロと戦い善戦したロッキーは一躍人気者に。2作目ではアポロと再戦、3作目ではライバル・アポロはロッキーのセコンドとなり、アツい友情で結ばれる仲となります。

老いた今はおじいちゃん。ボクシングから離れ、亡き妻の名を店名にした飲食店を経営しています。


アドニス・クリード(ジョンソン)

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アポロ・クリードと愛人の間にできた子どもです。アドニスが生まれる前にアポロは亡くなるが(ロッキー4)奥さんメアリー・アンに引き取られ、裕福な家庭で育ちます。

成長した今では大企業に勤めていますが、その傍らメキシコでボクシングの野試合をしていて、ある時仕事をやめてプロボクサーを目指すようになります。

 

あらすじと感想

仕事から帰宅し、自室のプロジェクターでYouTubeを見ている若者、アドニス・クリード。映し出されたのは亡き父親アポロとロッキーの試合映像でした。

自分が生まれる前に亡くなった父親の試合を見ていると、いてもたってもいられなくなり、立ち上がってシャドーボクシング。

その姿がロッキーと重なり、父親アポロと拳を交えているように見える演出で一気に心を奪われました。父親の背中、残った伝説、生活するには何一つ不自由なく、自分を愛してくれる義母への感謝、愛人の子として産まれたアドニスの葛藤……

 

父親への憧れか、超えるためなのか、ボクシングでプロになろうと会社を辞めて、母親に報告するも、アポロがボクシングで命を削っていた様を支えてきたメアリー・アンは大反対し、アドニスを追い出します。

フィラデルフィアで一人暮らしを始めたアドニスは、ロッキーが経営している飲食店へ行き、アポロの息子だと告げてボクシングを教わろうとしますが、ロッキーはボクシングから長いこと離れているし、それに以前弟子に裏切られた過去(ロッキー5)などもあってアドニスの頼みを断ります。

しょうがなくアドニスはかつてロッキーがいたボクシングジムに、クリードの名を隠して通うも、トレーナーに見てもらえず個人練習しかできないので、ロッキーに練習メニューを作ってもらえないかと頼みます。

その熱意に負けたロッキーは、アドニスのトレーナーとなることを承諾し、こう言うのです。

「お前の親父は特別だったがお前はどうだ?何度も殴られ倒された時にそれがわかる」

 

 

 

「クリード」を撮ったライアン・クーグラー監督は、ロッキーを演じるシルヴェスター・スタローンに話を持って行った時に一度断られたらしいのですが、熱心に頼み込み承諾を得たらしく、これは正にアドニスとロッキー!

「ロッキー」もシルヴェスター・スタローンの俳優人生が反映されてる感じですし、スタローンも苦労してたんだと思うと「俺だってまだまだこんなもんじゃない……」と勇気が湧いてきます(何がこんなもんじゃないのかは自分でもよくわかりませんが)。とにかく胸熱なのです。

 

「俺のジムに来い」と連れて行かれた先では家の庭で逃げるニワトリを捕まえる訓練。かつてロッキーが行なっていた練習法です。

プロボクサーとしての肉体を作っていくのですが、アポロの隠し子だと世間にバレてしまい、まだ試合数もこなしていないうちから注目が集まります。

その人気者を利用してチャンピオンが試合を申し込んできます。「自分はアポロの過ち」じゃないと証明してやると、アドニスはリングに立つのでした。

 

「クリード」は、ロッキーを知らない若者にこそ見て欲しい作品です。這い上がろうとする男の生き様、グッときます。最後の試合は何度見ても泣いてしまいます。

僕もアドニスのように強くなりたい。明日からサボっていたリングフィットアドベンチャーを再開しようと思います。

 

 

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クリード2を見る前にぜひ!

 

「クリード」と同じくライアン・クーグラー監督、マイケル・B・ジョーダン主演の黒人差別を題材にした作品です。