そのノートに名前を書かれたら、死んでしまう。
2003〜2006年まで週刊少年ジャンプで連載され今でも根強い人気を持つ漫画『DEATH NOTE』の新刊が、なんと14年ぶりに発売された。
『DEATH NOTE』は、僕が中学生の頃に連載していて、ちょうど“中二病”といえるようなひねくれて変な尖り方をした痛々しい時期でもあったため、
主人公キラの「悪人は全員死ぬべき、自分がこのノートを使って世界を正しく変える」といったような思想に共感したり、
キラを捕まえようとする探偵エルとの心理戦に毎週ハラハラドキドキしたものだ。
2020年2月4日に発売された『DEATH NOTE 短編集』では、連載前である2003年の読み切り『鏡太郎編』、キラの死から3年後を描いた2008年『cキラ編』、10年後を描いた2020年『aキラ編』などが収録されていた。
14年ぶりに新刊発売のニュースを見た時は、中学生の頃大好きで今でも実家に全巻残している作品だし心踊ったのだが、
「悪人は全員殺せば良い」といった主人公の思想が正直30歳となった今ではピンとこないので、あの頃と同じように楽しめるのかが不安だった。
30歳になった今の僕は、グラフィティとか言って街でコソコソと落書きしてるヤツでさえ引いてしまう。自分からいくらでも発信できる世の中なのに、人に迷惑かけてダセェなって思う。
不安を感じながら『デスノート』短編集を読む。
cキラ編。デスノートの、名前を書かない使い道の話。退屈した死神リュークにデスノートを渡された青年は、
10年前のキラ事件でデスノートが世間にも知れ渡った世の中で、なんとデスノートをオークションにかける。
すると国が動き始め、アメリカVS中国の競り合いに。
名前を書くだけで人を殺せるノートなんて、使わなくても持っているだけで物事を有利に運べるし国が動くのは当然。
エルは、殺人が起きているわけではないので動かない。殺人兵器の売買は当たり前なのだから。
そしてaキラは落札金を大勢の人の口座に振り分けるように指示し、誰にもバレずに一生を暮らしていける大金をゲット。
人を殺さないデスノート、めっちゃ面白かったです。中二の時に読んでいた中二病漫画を今読んでも面白いのかなんて心配する必要なかったわ。
あ、でも、トランプは名前書かれて欲しかったかも〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。