いつの時代の週刊少年ジャンプにも1つはあったであろう、ちょっとエッチなラブコメ漫画。
僕が小学生高学年でジャンプを読むようになった2002年頃は「いちご100%」や「プリティフェイス」が連載していて、母親の目を盗んではエッチなシーンだけを貪り見ていました(エッチなコマしか見ていないのでどんな物語なのかはほとんど知りません)。
今回取り上げる「I"s」は、1997年〜2000年まで連載していて、僕よりちょっと年上の人たちが小・中学生のころに熱中した恋愛漫画です。
僕たちみたいな冴えない男がクラスの芸能人と両想いで、他に3人のタイプ違いの女の子からもチヤホヤされる夢のようなお話。
桂正和先生の描く女性はね、スケベなんすよね。お尻とかさ。そんな「I"s」が実写ドラマになりましたよ〜。ヒロイン伊織ちゃんを演じるのは12代目ゼクシィガール白石聖さん!ぷるるんとした唇がキュートで最高です!
I"s アイズ(※ネタバレあり)
主な登場人物
瀬戸 一貴
冴えない高校2年生。小学生の頃のトラウマにより好きな人の前だと、気持ちを悟られないように逆の態度を取っちまう逆走くん。彼の痛々しい行動の一つ一つが僕自身の黒歴史を思い出させ、めちゃくちゃ恥ずかしくなってしまいました。
演劇部の伊織ちゃんのことが高校入学当初から好きで、毎日遠くから練習風景を眺めています(片思いのままなら、幸せは続くと思ったんだ……)。
葦月 伊織
一貴の同級生です。演じる白石聖さんの容姿と伊織ちゃんのキャラクターがバッチリはまってめちゃくちゃ可愛いです。顔面アップになるとくっそドキドキするわ。
演劇部に所属していて、演劇部の宣伝のためにと部長に頼まれ雑誌グラビアに載ると高校の男子たちからたちまち注目の的(のちにCMで世間にも知れ渡ることに)。
そんな伊織ちゃんと新入生ようこそパーティの実行委員を務めることになった一貴は急接近!なんと実は伊織ちゃんも一貴のことが好きだったのだ!そんなわけあるかあああ!!!!
秋葉 いつき
一貴の幼地味でよき理解者です。4年前にアメリカへ引っ越してしまったのですが、小学生の頃から一貴のことが好きだったいつきは一貴に会いたくて帰国し、伊織ちゃんが一貴の家に遊びに来ている時に下着姿で現れ波乱の展開に。そんなわけあるかあああ!!!!
磯崎 泉
高校の後輩です。海辺で出会い、優しくしてくれた一貴に惚れてしまいます。一貴に好かれようと積極的に色仕掛けで攻めてきます。そんなわけあるかあああ!!!!ハンバーガー屋で熱烈なチューをするシーンは周りの客がヤバいヤバい言っててウケました。
麻生 藍子
一貴が高校卒業後に始めた一人暮らしのアパートのお隣さんです。クマさんパンツを穿いている天然で、彼女を大切にしない彼氏でも信じていた純粋無垢な藍子に一貴の心は揺らぐのでした。「それ以上優しくされたら私、本気になっちゃいます。」そんなわけあるかあああ!!!!
感想:そんなわけあるかとツッコミながらも、甘酸っぱい恋愛にクッションを殴りながら鑑賞
最近Netflixで懐かしのアニメ「テニスの王子様」を見ているのですが、この間の休日は何か他の作品が見たくなって、配信作品をザザッと見ていたら見つけたドラマ「I"s」。
友達と漫画の話をした時に何度か話にでてきたジャンプの恋愛漫画でしたが、特に興味を持たず原作漫画は未読。いまさら中高生が好きそうなちょっとエッチなラブコメなんてアラサーのオジサンが見ても、ねえ……と思っていたのですが、
ドラマ版はヒロインが「ゼクシィ」のCMやバラエティ番組「スクール革命!」でよく見る白石聖さんということで、13話で終わるしまあ見てみるかという感じで見はじめました。
第1話、大好きな伊織ちゃんに対して冷たい態度をとる逆走くん一貴の姿が、昔の自分と重なり恥ずかしくなって「もう無理、見てられん」と思ったのですが、伊織ちゃんがめちゃくちゃ可愛いしちょっとエッチなシーンもあるので(伊織ちゃんの着替え盗撮は、昔のハンディカムの画質の荒さがエロスを際立ててましたね)、まあもう少し見てみるかと次の話へ。
第2話、アメリカから帰国して住まいが見つかるまで一貴の家で暮らすことになったいつき。いつきと仲が良さそうな一貴を見て嫉妬する伊織ちゃんが可愛いんすよ。この先も泉、藍子と恋のライバルが現れて優柔不断でスケベな押しに弱い一貴の気持ちは行ったり来たり。その度に嫉妬する伊織ちゃんです(可愛い)。
一貴はよく伊織ちゃんや他の女の子たちのエッチな妄想をしていてバカなのですが(もっとやれ)、たまーに可哀想なことが起きて恋の多角関係に目が離せなくなってしまいます。
修学旅行で一貴がいつきから頼まれた「えんむすびっち」というたまごっちみたいな携帯ゲーム機を、伊織ちゃんと神社に訪れた時に見つけたのですが、いつきの部屋で火事が起きたと連絡が入り一貴は買わずに急いで帰ってしまいます。
いつきは無事でしたが、小学生の頃に作った一生の宝物である、一貴との思い出の作品が焼けてしまいました。後日、伊織ちゃんが一貴が欲しがっていたからと「えんむすびっち」を買ってきてくれたのですが、伊織ちゃんが帰った後いつきがそれを見つけて「お土産覚えていてくれたんだね」と。今度からはこれを一生の宝物にするねと。
その言葉を聞いて、伊織ちゃんから貰った大切な物だと言えなくなってしまった一貴は、えんむすびっちをいつきに渡してしまいます。つ、つれえ……
いつきは一貴のことが昔から大好きで、でも一貴は伊織ちゃんじゃなきゃダメなんだってこともわかっているので最終的に身を引くのですが、最終回のビデオレターはグッときましたね。
僕にも小学生の頃バレンタインデーにチョコをくれたりして、今でもたまに集まると好きアピールしてきて誕生日には毎年連絡をくれる人がいたりするのですが、僕はこの人のことを「魔人ブウ」って呼んでて申し訳ないんですけど、いつきみたいに可愛い幼馴染だったらなんてガキみたいなくだらないことを考えてしまいました……
一貴は伊織ちゃんとうまくいかなくなるといつきや泉、藍子といった自分に好意を持ってくれている人に手を出そうとするダメなやつなんですけど、そんな一貴を見ていると自分のバカなエピソードとかがフラッシュバックしてしまって、恥ずかしさにクッションをぶん殴りながらドラマを見ていました。
中学生の時好きだった女の子から貰った手紙の返事を書かなかったり(そのまま転校……)、高校生の時初めて彼女ができたのですがデートの仕方がわからなくて同じ場所をぐるぐる歩き回ったり(恥ずかしい……)、高校の3年生に500円でヤらせてくれる先輩がいるという噂に悶々としたり、社会にでてからは女性との出会いが減って知り合うとガッツいてしまったり(すみませんでした……)、
付き合っていた人がシェアハウスで暮らしはじめて仲の良い男性たちと遊びに行った話や写真を見せられたりして嫉妬したり(今でもシェアハウスNG……)、アニメ好きが集まる街コンに参加してみたらカードキャプターさくら最終話が載ってる漫画雑誌の価格を当てるクイズをやらされて自分には合わないなと思ったり、酒の勢いで浮気しようとした時急に酔いが回って頭が真っ白になって気づいたらウン汁(ウンコの汁です)をピュっと漏らしちゃったりね(それ以降はウン汁漏らすから浮気は絶対にしないと決意しました)。29年生きてきて色々あったわ。
一貴は3年越しの思いをようやく伝えて伊織ちゃんと付き合うことになってもすれ違ってばかりで、本当に自分のことが好きなのか?といつも心配していますが、僕もそうだったわと共感。異性って何考えてるのか今でもよくわからん。
こういうちょっとエッチな恋愛漫画って、小中高生が読んでこんな恋愛ができたら……などとまだ知らぬ恋愛に夢を持ったりするための物だと思っていたのですが、少ないながらも恋愛を重ねたオジサンになってから読むと、妙に共感してしまったり、
クラスの女子たちと旅行に行ったりお泊まりパーティーしたりそういうのできなかったなあって羨ましがったり、一貴の若さゆえの過ちにくすぐったくなったりして、こういう恋愛漫画もたまには良いなと思えました。
あと「この道を帰ってくる頃には肩を抱いているといいな」「無理して履いているとしか思えないそのスカートは、俺のために履いているのか?」とかクサいセリフが多くてツボでした。
最後に気になった点を一つだけ。伊織ちゃんが鮫島という逆恨み野郎にたびたび襲われるのですが、その時に流れるGBMが全然緊迫感がなくて最初のうちはギャグシーンなのかなって思ってしまいました。なんなんだあの曲。まあ伊織ちゃんが可愛すぎるのでどうでもいいけど。
合わせてオススメ
高校生の時に新装版がでてハマっていたラブコメ漫画です。
一刻館に住む冴えない浪人生・五代くんが、新しい管理人の響子さんに一目惚れし、他の住民に邪魔されたりライバルが出現したり他にも気になる子が現れたりするやつです。
ちょっと古い漫画だけど面白いよ。