黒人警官が白人至上主義団体KKKに潜入する映画「ブラック・クランズマン」がえらく面白かったので原作本を読んでみると、
黒人以外のゲイ連合や市民連合もKKKを反対する団体として登場するのですが映画では黒人だけの問題にされていたり、
スパイク・リー監督特集のユリイカを読んでみると監督の作品は女性の描き方に少々問題があったりと、
黒人以外に興味がない古い考えの監督らしいということがわかりました。
正直他を除いてまで"黒人と白人"に拘る理由がわからないけど、僕は黒人が受けてきた屈辱を教科書や少しの映画でしか知らないし、
それについてなにか言える立場じゃあないので、本を読んだりして真実を知るしかない。
キッカケをくれた監督に感謝。もっと監督作を見てみたくなりました。
漫画アイシールド21で黒人のアメフト選手パンサーが、監督の個人的な黒人選手への妬みから試合に出れず差別的な仕打ちを受けていました。
それでもパンサーがチームを離れずにいた理由は現役時代の監督に憧れていたからで、そのことを知った監督は愚かな考えを改め、
パンサーを出場させ高い身体能力を発揮し主人公チームを脅かすエピソードがあって、
当時ガキだった僕はこれを読んで「パンサーすげえ!」と目を輝かせたのですが、「唇が厚すぎる」人種差別的だと問題になっていて、
日本でのんびりと暮らしてきた自分にはわからない何かがあるんだなあと思いました。
僕は外国の映画に出てくるアジア人の目が細くても猿みたいでもなんとも思わないし、ここはパンサーの活躍を誇りに思うところな気がします。
ただここまで過剰になってしまうのには今もなお続く差別があるからだし、根付いてしまって無意識な差別もありますね。僕も無意識に(人種や性別の)差別的な発言をしてることもあるかもしれないので、気をつけたいところです。
漫画ワンピースでは、昔人間に奴隷として扱われた魚人族がいて、子供たちに人間への恨みを言い伝えたために、実際には何もされていない世代の魚人が人間を憎み襲ってくるエピソードがあります。
奴隷解放前の親世代は、人間への恨みを無くすことなどもう無理だと言います。だけど、次の世代に恨みを言い伝えないことがこの子たちのより良い未来に繋がるのだと気づく終盤の展開が、最近のワンピース(といっても何年も前だけど)で一番好きな話です。
僕は広島風お好み焼きを広島焼と言われようが普段は別になんとも思わないのですが、
関東のお好み焼き屋の暖簾に広島焼って書いてあると誇りを持てと思うし、関西人に広島焼と言われると喧嘩売ってるのかなと思います。
人種問題は自分のことに置き換えることができます。そうすると、理屈じゃないってことがわかります。