先日も投稿した映画「THE FIRST SLAM DUNK」。
1回目は作品のスピード感や情報量、自身の興奮から落ち着いて観ることができなかったため、メイキング本を読んだのち2回目を鑑賞してきた。
年末ということもあり劇場には子どもが多く、今のチビッ子たちにスラムダンクという一昔前の作品(を今風にアレンジしたものではあるけど)が受け入れられるのか、そんなことも気にしながらの鑑賞となった。
観に行った時の来場者特典は、今作の主人公・宮城リョータが高校3年生になった時のイラスト(裏は少年時)。
逞しさにグッときたり、番号が7番のままということは4番は誰?ヤス?などと妄想してしまう。
メイキング本「THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE」には、井上雄彦監督が施した修正箇所などが数多く載っており、ちょっとした眉毛の位置や唇の厚みなど細かい修正があったからこその“漫画が動いている”感だったのだなと納得するとともに、膨大な修正量に驚愕した。
井上雄彦監督が自ら描いた、アイディアスケッチ、絵コンテ、マスターショット(新規作成した基準となる絵)などが掲載された一冊となっており、漫画ではなく映画を作るために漫画家・井上雄彦が奮闘した記録であるためファンは必読である(ちなみにうちは弟も買っていたため自宅に1冊、実家に1冊ある……)。
話を戻して2度目の鑑賞時。
流れはわかっているので落ち着いて観ることはできたのだが、やはりオープニング曲が流れる手描き風のところで泣いてしまった。いや、泣きにいったのかもしれない。
クライマックスの「行け、リョータ!」でも泣きにいった。くるぞ、くるぞ、ここで俺は泣くぞ、「行け、リョータ!」、(泣)、といった具合に。
悔しいとか悲しいとかで流す涙とは違って、以前自身が感極まって流した涙をもう一度味わいにいくというのは、オナニーに近い感覚でとても気持ちが良いものであった。
少し離れた左側の席に小学生低学年くらいの少年とその母親がいた。少年がスラムダンクを楽しんでくれるかな?飽きないかな?と気になったのだが、桜木の顔面シュートや必殺技のダブルドリブルなどギャグシーンで笑っていて一安心。
山王戦終盤の残り十数秒。これまで途中に挟まれる回想でたびたび試合が止まり、後半に進むにつれて早く試合の続きを見せてくれと焦らされた後のチェンジオブペースで、一気に体感速度を上がり終わりを迎えるのだが、
その速度があがった瞬間に今まで静かに映画を観ていた男の子が足をバタつかせ始めた。
少年は魅入っていた。スラムダンクを、スポーツ観戦の面白さを、全身で感じていた。
それを目撃した時に「ああ、劇場の醍醐味ってこれだよな、観にきて良かったな」と思って僕は泣いた。
少年よ、スラムダンク読もうぜ。バスケしようぜ。スポーツ観ようぜ。
今まで夏休みや冬休みシーズンのヒット作は人が多く、マナーが悪い人に出会う確率も上がるため避けがちだったのだが、たまにこういう体験ができるからまた映画館に来てしまうんだよな。
その日のことを思い出すためにこうしてブログを書き、また目元をウルウルさせている。オナニーである。
P.S. 注文していた桜木のフィギュアが届いた。注文時は在庫数に限りがあり、欲しいものはこれしか買えなかったのだが、
2023年1月11日〜22日まで予約注文ができるようになったので、宮城リョータとかクリアファイルとか買っちゃおうかなと悩み中である。