小学生の頃にみた映画「トイ・ストーリー」は、命を吹き込まれたオモチャたちがとても魅力的で、僕のオモチャも人知れず動いているかもしれないと思っていました。次作の「バグズ・ライフ」ではエンディング中にNGシーン集パロディが大好きでした。
その後もディズニー/ピクサーは、子供を驚かすことが仕事の怪獣たちのお話「モンスターズ・インク」や片手が小さなニモと過保護なマーリンたちお魚の冒険「ファインディング・ニモ」など様々な題材で名作を生み出してきました。
他にも「カーズ」「レミーのおいしいレストラン」僕が大好きな「ウォーリー」などあるピクサー映画はどのように生み出されたのでしょうか?このイベントでは、その秘密がわかっちゃうんです!子どもも大人も楽しめますよ!
PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス
ピクサーの制作パイプラインは大きく分けて9つの制作工程があります。
まずは、この9つの工程をザックリ理解し、「ストーリー&アート」以外の8工程を1つずつ体験しながら紐解いていきましょう。
ストーリー&アートの体験はできませんが、会場の至るところにコンセプトアートが飾ってありました(ドクター・ポークチョップじゃん)。
モデリング
コンセプト・アートに基づき、粘土で立体キャラクターを作り、それをスキャンしてコンピューターでバーチャル3Dモデルを作るそうです。
ここでは様々な形の2Dの曲線を回転させ、ピクサー映画に出てくる球体を作る体験ができました。
限られたパーツから何通りのロボットが作れるか組み立てられるコーナーもありました。
リギング
バーチャルな関節と筋肉をつくり、キャラクターの動きを設計するそうです。
そんなリギングの体験コーナーは、ジェシーの眉やまぶたを動かして表情を作ります。どこのリグを動かせば口の筋肉が上がるんですかね〜。
サーフェイス
コンピュータープログラムでオブジェクトの表面を再現します。
ただの球体を、右の外見に変えてみる体験コーナーが楽しかったです。
最後に答え合わせもできるからスッキリします(全然ダメだった……)。
決められた形に様々な柄の生地をかぶせると、同じ形なのにチーズになったりティラミスになったり。外見で伝わる内容が変わることが、子ども達にわかりやすく体験できるようになっていました。
セット&カメラ
バーチャルの世界でも舞台セットやアングルが重要。ここでは、バグズ・ライフの蟻たち目線を体験することができました。
アニメーション
キャラクターに演技をつけ、命を吹き込む作業がアニメーションです。
ピクサーおなじみのライト、ルクソーJr.を動かして撮影し、ストップモーションアニメーション体験がありました。うまくジャンプできるかな?
シミュレーション
髪や衣服を1つずつ動かしてチェックするのは手間がかかるので、本物のような動きをプログラムして動かしてるんですって。
魚の群衆をプログラムで動かすシミュレーション体験ができました。
ライティング
照明効果でシーンに強弱をつけます。これでグッとリアリティが増します。
ライティングの体験コーナーでは、部屋の明かりや外からの明かりの強弱や色を変えて雰囲気を変えることができました。
「カールじいさんの空飛ぶ家」では、実際に部屋の模型を作り照明を当てて作品に生かしたそうです。
レンダリング
3Dで作ってきた映像を、最終的な2Dイメージに変換するのが最後の作業です。「インサイド・ヘッド」はヨロコビやカナシミといった感情がキャラクターとなっているのですが、粒子でできたヨロコビの感じは凄いです。めちゃくちゃ時間かかるらしい。
グッズもたくさんありました。僕はウォーリーのポストカードやピンバッジなどを購入しました。
会場にはバズ・ライトイヤーやサリーとマイク、ウォーリーなど撮影スポットが用意されていました。
それ以外にも、六本木ヒルズ内にはニモたちや唐沢寿明さんに所ジョージさん俺たちのキング(竜星涼さん)のサインが入ったフォーキーもいましたよ。
名作揃いのピクサー映画の制作工程を体験しながら知ることができる「PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス」デートにも、子どもの夏休みにもオススメです!
PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー
開催期間:2019年4月13日〜9月16日
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