こんにちは、PPキャンディーです。
2019年は日本の元号が平成から令和へ代わり、アジア初のラグビーワールドカップが開催され新語・流行語大賞もラグビーから「ONE TEAM」が年間大賞を受賞しましたね。
ブログで紹介した国内初の任天堂公式ショップ「ニンテンドウトーキョー」の会社、任天堂は創業130周年を迎え、携帯ゲーム機「ゲームボーイ」は発売40周年!
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そういえばブログ「休日のご参考に」を始めたのも今年の3月からでした。アクセス数0から始まったこのブログも、今では多い日は1日300人以上が集まるブログになりました。読者の皆さま、本当にありがとうございます。
今回は年末ということで、2019年に読んだ本の中で皆さまにオススメしたい10作品を紹介します。正月休みにでも読んでみてはいかがでしょうか。
マーベル映画究極批評
マーベルのアメコミヒーローたちの単独映画を同一の世界観で描き、そのヒーローたちが集結しチームとなる「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」。
「マーベル映画究極批評」では、MCU第1作目「アイアンマン」から21作目「キャプテン・マーベル」まで製作過程の裏話や解説を書いた批評本です。
ちょこっと中身を紹介すると、12作目「アントマン」のことをお茶漬け映画と呼んでいるのですが、これがまた絶妙な言い回し。
MCUの大ヒットに便乗し数々のヒーロー映画が作られて僕ら観客がお腹いっぱいのところに、冴えないおじさんヒーローが可愛い娘のために頑張る小規模でコメディ色の強い話はスルリと流し込めて、もう一杯欲しいと思われてくれたアントマンはお茶漬け映画なんですよね。
MCU大好きって方が楽しめることはもちろん、作品ごとに簡単なあらすじが書いてありますのでMCUは作品が多すぎて全部は見てられないけど大まかな流れは知っておきたいって方や、
登場するヒーローたち共通の敵であるボス・サノスとの戦いに決着をつけ、広がりすぎた世界観に一区切りつける22作目「アベンジャーズ/エンドゲーム」を見る前にサクッとおさらいしたい方にもオススメの1冊です。
スター・ウォーズ 禁断の真実(ダークサイド)
イウォーク大好き高橋ヨシキさんが「スター・ウォーズ」劇場10作品を考察した本です。
子供のための映画とは何か?から始まり、ジョージ・ルーカスの映画製作の考え方、常に追求していた映像技術革新などや時代背景、作品の内容が書かれていて2019年12月公開されたエピソード9の前に読んで予習ができました。
タイトルの「禁断の真実」というのは出版社側がつけた名前のようで、実際のところそのような暴露的な内容ではありません。スター・ウォーズが大好きでないと書けない1冊です。
作画汗まみれ 改訂最新版
日本のアニメーション草創期を舞台にしたドラマ「なつぞら」は、NHK連続テレビ小説の記念すべき100作目として2019年4月から半年間放送されました。
主人公なつが女性アニメーターとして奮闘する物語なのですが、その中でなつが初めて作画監督して手がけたアニメはタイガーマスク風だったり、別の会社ではルパン三世風のアニメが作られていたり小ネタも楽しく、最後はアルプスの少女ハイジ風のアニメが、なつの人生にもリンクして素晴らしいドラマでした。
登場人物は高畑勲さんのような人、宮崎駿さんのような人、大塚康生さんのような人もいて、ご本人たちの史実本を読みたいなと思って、一番最初のアニメ「ルパン三世」を手がけた大塚康生さんの本を読んでみました。
大塚康生さんが東映動画に入社したときのこと、長編アニメからテレビシリーズに時代が変わっていったときのこと、ルパン三世や未来少年コナンを描いていたときのことなどをイラストや人物写真を含めて振り返っています。読んでいると、なつぞらの名場面がフラッシュバックしてきてエモかったです。
ブラックサッド 黒猫探偵
ブラックサッド 黒猫探偵 (EUROMANGA COLLECTION)
- 作者:フアンホ・ガルニド,ファン・ディアス・カナレス
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2014/11/08
- メディア: 単行本
ディズニー「ズートピア」のように、動物達が人間のように暮らす世界で巻き起こる事件を黒猫探偵が追うハードボイルドなフランスの漫画です。
1冊ごとに話が区切られていて、第1巻ではブラックサッドが愛した女性の死の真相を探ります。
元々ディズニーで「ノートルダムの鐘」「ヘラクレス」「ターザン」などを手がけていたアニメーターのため、キャラクターも魅力的で一コマ一コマが丁寧、フルカラーの水彩画が美しいです。
外国の漫画の中でもかなり読みやすい方なので、興味がある方はぜひ読んでみてください。
彼女のやりかた
「私たちはみんな秘密を持っている」
出勤の早い後輩のオフィスPCに自分の恥ずかしい写真を表示して帰り、翌日絶対に出勤一番乗りしなきゃいけない状況を作るという早起き方法の女性、
強風時はノーパンで帰宅しドキドキを味わう女性、クマちゃんパンツを穿く羞恥心で出勤や仕事のイライラをシュンとさせる女性など、働く変な女性が10人登場します。
絵柄がやわらかく、内容もクスッとしてしまうので疲れている時に読むと癒されます。読み切りで読みやすいので、気になる方はぜひ読んでみてください。
ゲームセンターあらし
80年代にコロコロコミックで連載していた熱血ゲーム漫画のベストセレクションです。
平成生まれの僕は全然世代ではないのですが、当時ゲームセンターを賑わせたゲーム筐体がわからなくても、手が使えなくなったら前歯でボタンを押すなどあらしの熱血っぷりが最高に面白かったです。
35年ぶりに描かれた完全新作の読みきり漫画も載っています(宇宙船で旅をしていたあらし達は、時空の裂け目に吸い込まれ未来に来てしまった)。当時ハマっていた人は読んでみてください。
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ニンテンドウ64 パーフェクトカタログ
NINTENDO64のカラーバリエーション、ゲームソフトを完全網羅した、平成生まれロクヨン育ち必見のパーフェクトブックです。
ロクヨンとはなんだったのかという解説から始まり、ソフト一覧では子供の頃自分が持っていたマリオやバンジョー、友達んちで何億回と繰り返し遊んだゴールデンアイやビーストウォーズ、欲しかったけど買ってもらえなかったあれやこれやの思い出が蘇って、世代の人が家でお酒飲みながら読むとめちゃくちゃ楽しい一冊です。
ブラスト公論 増補文庫版
ヒップホップグループ・RHYMESTERの宇多丸さんや、宇多丸さんのラジオでおなじみ放送作家の古川耕さんなど5名のクルーの座談会本です。
2000年の公論では「インターネット初体験」の感動といった今では味わえない時代のアーカイブだったり、「こないだの公論で南野陽子がいまだに好きって言ったけど実は早見優なんだよね」などボンクラトークが読んでいて面白いです。
雑誌BLASTで連載していた2000〜04年、久しぶりに集まった2006、2010、2018年の公論が載っているので、平成振り返りにちょうどいい1冊でした。
永遠〜君と僕との間に〜
坂井泉水さんが子供の頃の話やボーカルオーディションに来た時からお亡くなりになるまでのことを、当時の写真や創作メモを見ながら知ることができる1冊です。
坂井泉水さんといえば儚げなクールビューティーのイメージですが、実際はレコーディングの待ち時間に抜け出してお茶しにいっちゃうようなお茶目な方だったんですね。
テレビ局のメイクがZARDのイメージに合わず生放送にスッピンで出演した話や、美しすぎて同性から嫌われないようにメディア露出を控えたりジャケット写真を選んだりしていたことなども書いてあります。
ZARDの曲が、より大切なものになりました。
日の名残り
常に品格ある執事として歩んできたスティーブンスが、旅に出る話です。田園風景を眺めながら老いた自分を振り返り、人生の夕方を迎える物語が味わい深いです。
カズオイシグロさんが2017年ノーベル文学賞を受賞した時にテレビで作品を色々紹介していた中で、面白そうだなと思ったので読んでみました。