様々な個性(特殊能力)を持つヒーロー志望の学生たちが奮闘する少年ジャンプ連載の漫画「僕のヒーローアカデミア」は、アメコミヒーローチックなコスチュームが話題を呼び第1話から注目されていて、のちにBONES制作でアニメ化され大ヒット作品になりました。
僕は、最初の頃は漫画を読んでいたのですが今はアニメで切磋琢磨するヒーロー科の学生たちを見守っています。アニメは動きのメリハリやアツいBGMなど毎回釘付けになってしまいます。大好きです。
ジャンプアニメといえば映画化はよくあることで、人気のヒロアカもそりゃあもちろん映画化しますよね。ファンとしては喜ばしいことなのですが映画化しても崩れた作画を大画面で見なきゃいけなかったり、そもそもしょーもない話だったり、本編で見たことあるような焼き増しだったりが多くて、ハッキリ言ってジャンプアニメ映画の内容には期待してない(見るときはキャラクターを楽しむ目的)のですが、劇場版ヒロアカ1作目は内容もすごく良かったんですよ!超おすすめです!
僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 2人の英雄(※ネタバレ有り)
主な登場人物
オールマイト
「もう大丈夫。なぜって、私が来た!」絶対正義、強くて笑顔、その存在に被害者は安心し、犯罪者を抑圧させる平和の象徴No.1プロヒーローなのですが、宿敵オール・フォー・ワンとの戦いで負傷し(ウルトラマンのような)活動に時間制限ができてしまいました。
それからは次世代の平和の象徴となりうる後継者を探していて「個性を他人に譲渡」する個性で、パワー系の力をデクに譲渡します。
若き日のオールマイトが海外留学をしていた時のサイドキック(相棒)、デヴィット・シールドは今では世界的な科学者で、平和の象徴であるオールマイトの身体を気にかけ、オールマイトのためにと個性増幅の発明をします。
雄英高校1年A組
プロヒーローを目指すヒーロー科の若者たち。
オールマイトから受け継いだパワーにはまだまだ受け皿が小さくボロボロになりながらも自分なりの戦い方をするデク、掌の汗腺からでるニトロ汗を爆破し敵を攻撃したり爆風で移動する爆豪、両親の個性を半分ずつ授かり氷と炎を使い分ける轟、
触れたものを無重力状態にするお茶子、ふくらはぎに備わったエンジンで高速移動する飯田、体内の脂質を変化させ無機物を作り出す八百万、全身をガチガチに硬化する切島、耳たぶのプラグを建物などに差し込み微細な音をキャッチしたり爆音を流したりできる耳郎などが今回は活躍します。
感想:ジャンプアニメ映画、ヒーロー映画で僕が望むことがしっかり描かれていて最高!
アメリカを拠点に活躍していた若き日のオールマイトの姿、バットモービル的な車(ヒーローの乗り物ってテンション上がりますよね)に乗ってオールマイトをサポートする新キャラのデヴィット。
世界中の科学者が集まったIエキスポに招待されたオールマイトはデヴィットと再会、ヒーローオタクのデクがベラベラとデヴィットの紹介をしてくれて、オールマイトの歴代ヒーローコスチュームを手がけたのがデヴィットだと知る。デヴィットの娘メリッサが可愛くてデクが照れていると「楽しそうやね」とお茶子ちゃん登場!やったぜ!
オールマイトの付き添いで来たデクの他にも、様々な理由で1年A組の面々がIエキスポが開かれる島に来ていたのですね〜。「楽しそうやね」デクのことが気になっているお茶子ちゃんがもう一度そう言ってニコニコとヤキモチ焼いてる姿がまた可愛い(100点)。
そんな中ヴィラン(敵)も島に来ていて、なにやら企んでいます……そんなことを知らないデクたちはIエキスポへ出席するために正装に着替るのがまたお祭り感があって良いですねえ。デクはスーツにいつものワークブーツを履いていますが靴を忘れてしまったのでしょうか。
デクたちが入り口ではしゃいでいると(学生たちのいつもと違った服装で集まって恥ずかしがったりイジったりしてるのめちゃくちゃ好きだなあ)会場では警備システムを掌握したヴィランの手によってオールマイトたちプロヒーローが捕まってしまいます。
オールマイトには活動限界があって、限界がくるとガリガリの痩せっぽっちになって戦えない身体にしまうのですが、そのことはヴィランに知られてはならない。知られることで平和の象徴が崩れてしまうからで、事情をよく知っている僕たち視聴者は捕まってしまったオールマイトがいつまでマッスルフォームを維持できるのかハラハラする展開でした。
一方そのことに気づいたデクたちは、ヴィランと戦うことはヒーロー免許を取得していないのでできない……でも、それでいいのか?ヒーローの本質を問うこのやりとりは本編でもあった胸熱展開!今の自分たちにできることをする(それでも今回は結局戦っちゃうのでこのやりとり意味ないんだけど)。オールマイトたちを解放するために警備室を目指します。警備室は、なんか上の方の階にあって「ビルの上に登る」という目的がとてもわかりやすくて良かったです。
んでまあ警備室にいかせまいとヴィランが襲ってくるのですが「ここは俺たちに任せろ!」「お前は先に行け!」とベタでアツい展開が。任せろチームの戦いも、単純な戦闘力だとタイマンでは勝てない相手に、爆豪がわざと攻撃を食らって自身のニトロ汗を相手に付着、それを轟が燃やしたりと普段は見れない連携プレーがみれて嬉しかったです(大好物)。
デヴィットがオールマイトのために作った個性増幅装置をつけてしまったヴィランがオールマイトとデクの前に立ちはだかるクライマックスは、もう単純に根性論のパワー勝負で「ヒーローは負けるわけにはいかない」んだと悪い奴をぶっ飛ばす。それでこそヒーロー。
そして過去に執着していたデヴィットは、戦うデクをみて全盛期のオールマイトと重ねる。オールマイトが未来を託した人物のこれからの成長に期待する。僕がヒロアカの好きなところ、継承の話もしっかり描かれていて、話も単純明快な面白さで見せ場はしっかりとあったしとても良い作品でした。