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【映画】続3部作の完結編はスピーディな冒険活劇、あのキャラ登場で歓喜?「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」

2015年、映画「スター・ウォーズ」シリーズ10年ぶりの新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が公開されました。

エピソード7とされる「フォースの覚醒」はファンへの目配せは多いものの、今までの旧三部作(エピソード4,5,6)や新三部作(1,2,3)にあった視覚的な目新しさがまるで感じられず、これにはスター・ウォーズ生みの親であるジョージ・ルーカスもヘソを曲げてしまいました(僕はこれから新しいスター・ウォーズが始まって主人公のレイたちがどんどん成長していくんだとワクワクしましたが)。

2017年のエピソード8「最後のジェダイ」では、どんでん返しの連続で結局何がしたかったのかよくわからない作品でした(アイロンのような宇宙船だなと思ったら本当にアイロンだったなど、ユーモアのセンスも僕には合いませんでした)。

そして2019年、エピソード7から始まった続3部作のラストであり、エピソード1から繋がっていたスカイウォーカー・サーガの完結編が公開されました。

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(※ネタバレあり)

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主な登場人物

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レイ

舞台は、旧三部作のラストであるエピソード6で起きたエンドアの戦いから約30年後の世界。

砂漠の惑星ジャクーで廃品回収をして毎日を生きているレイは、レジスタンスのポーからとある使命を授かったBB-8というドロイドと出会い、帝国軍の残党・ファースト・オーダーから追われるハメに。

エピソード8では、隠居生活をしていたルーク・スカイウォーカーの元でジェダイになるための修行を始めるのですが、なんか途中でやめちゃうしルークの最期の戦いのときも全く見てなくてなんなんだよって感じの女の子です。

レイの歯をむき出しにする戦闘スタイルが好きです。

 

フィン

ファースト・オーダーの兵士ストームトルーパーだったのですが、友人の死や村人の虐殺を行う組織にショックを受け、自分の正義のためにフォースト・オーダーから抜け出します。

エピソード8では、レジスタンスの存亡がかかった大事なミッションを駐車違反で台無しにして、挙げ句の果てには牢屋にいた知らない怪しげな他人の話に乗ってまんまとダマされます。この後にファースト・オーダーのキャプテン・ファズマと対決するのですが、こんなタイミングで僕の好きなファズマが倒されて欲しくなかったなあ。

 

ポー・ダメロン

レジスタンスのパイロットです。伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの居場所を記した地図を受け取ったところをファースト・オーダーに襲われ捕まるのですが、フィンの助けにより脱走します。

 

カイロ・レン

ハン・ソロとレジスタンスの将軍レイア・オーガナの間にできた子供(ということはダース・ベイダーの孫)で、ルークの元でジェダイの修行をしていたのですが、色々あって闇落ちします。

うまく行かないと暴れたり、自身のマスクをぶっ壊してみたり、やっぱり修復してみたり情緒不安定な人です。

 

 

 

感想:スピード感溢れる展開でアクションは見応え充分の冒険譚

ファースト・オーダーの最高指導者スノークを殺しトップになったカイロ・レン、森で修行に励むレイ、ファルコン号でから逃げるポーとフィン。エピソード8から9までの間で成長ようなたくましさに、これから最終決戦が始めるんだ!と心踊る最初の数分でした。

そして復活した帝国軍パルパティーン。エピソード6でルークとダース・ベイダーの手によって葬られたはずなのに……墓荒らしに若干戸惑いつつも、画面はスピード感に溢れキャラクターが動き回り違和感のそれ以上を感じさせてくれないのでまあ良いか。

砂漠を舞台にスピーダーでのチェイスも迫力満点で、何も考えずに楽しいアクションが続きます。カイロ・レンの荒々しい殺陣もますます磨きがかかって、最高です。レンは1対多数の殺陣が映えますね。

エピソード8からできるようになったレンとレイが意思疎通しちゃうフォースの新解釈は8の時こそ驚き違和感を抱きましたが、今回の9では慣れてしまったのか諦めか(監督の手腕であってほしい)すんなりと受け入れることができました。

パルパティーンの居場所がわかる「ウェイファインダー」を探すことが第一目標なのですが、レイが暗い地下でライトセーバーを懐中電灯がわりに使うの笑えますね。若者って感じがして好きです。

そんなレイが実はパルパティーンの孫だということが判明し、力が抑えきれずチューバッカが乗っていると思われる護送船を破壊してしまいます。でも大丈夫です。護送船は2隻ありました。

 

 

 

今回は死んだと思ったら生きてたり、記憶がなくなったと思ったらバックアップ取れてたりといった無駄なお涙頂戴シーンが多かったですね。しかもテンポ良いからすぐに生きてることが判明したりで、こういうことされるとクライマックスでも「とか言っちゃって実は生きてるんじゃないの〜?」とか思って感情移入できないからマジでやめてほしいです。

マジでやめてほしいといえば、カイロ・レンが亡き父親ハン・ソロの幻影と対話している時、この状況エピソード7でハンを殺した時に似てるしエピソード8でどんでん返しを見せ続けられたし、また急にハンをブッ刺しそうで怖かったのですが、そうならないで良かったです。

 

まあこんな感じでツッコミどころはあるのですが、今回はパルパティーンの手がかりを探して砂漠へ行ったり荒波を渡ったりといった比較的明るくい冒険活劇になっていて、「あのアイテムを見つける」「あそこに行く」「善の心を持つものが巨悪に立ち向かえる」など話もわかりやすく旧三部作に感じたスター・ウォーズらしさがあったような気がします。

置きに行ってる感は否めませんが、隣の席にいた知らないおじさんが物語が終わると泣いて小さく拍手してたんですよ。もうそれだけでこの映画は成功ですよ。

ファンへの目配せで最後にイウォーク族のおそらく成長したウィケットも登場し、僕もテンションあがっちゃいました。スカイウォーカー・サーガは完結しましたがスター・ウォーズの新作はこれからも作り続けられるようで、また公開前からドキドキしたり不安になったりするのでしょうが、それ込みで楽しみに待ちたいと思います。

 

合わせてオススメ

スター・ウォーズ 禁断の真実(ダークサイド) (新書y)

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  • 作者:高橋 ヨシキ
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2019/12/12
  • メディア: 新書
 

イウォークのことが大好きな映画ライター高橋ヨシキさんがスター・ウォーズ エピソード1〜8、ローグワン、ハン・ソロについて、時折イウォーク愛をチラつかせつつ作品別に考察した本です。

タイトルの「禁断の真実」は出版社がつけたそうで、内容はそんなこと書いていないです(暗黒ディズニー入門もそうだった)。エピソード9の予習にもなるので、気になる方はぜひ読んでみてください。