「ルパン三世」と「名探偵コナン」がコラボ。泥棒と探偵の作品を超えた対決が実現しました。
ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE(※ネタバレあり)
主な登場人物
ルパン三世
大怪盗アルセーヌ・ルパンの孫です。変装が得意で、怪盗キッドや高木刑事に化けます。
チェリーサファイアをいただくため来日しました。チェリーサファイアは前作「ルパン三世VS名探偵コナン」にでてきたヴェスパニア鉱石から作られており、ヴェスパニア鉱石が他国へ渡らないよう阻止することがルパンの真の目的でした。
銭形警部
目暮警部の友人です。ルパン三世専任捜査官のためルパン逮捕のためならどこにでも、「コナン」の世界にも現れます。タフなのでコナンの腕時計型麻酔銃は30秒しか効きません。
佐藤警部補
初恋の相手はルパン三世。殉職した松田、白鳥とのお見合い、ようやく付き合うことになった高木くんなど恋愛エピソード多めです。
高木巡査部長
少年探偵団の話を真剣に聞いてくれて困った時には手を貸してくれる頼れるお兄ちゃんです。実はアニメ発のオリジナルキャラクターだったりします(ちなみに白鳥は劇場版のオリジナルキャラ)。
江戸川コナン
見た目は子供、頭脳は大人、その正体は高校生探偵・工藤新一です。
遊園地でデート中に黒ずくめの男の怪しい取引を目撃。物陰から「写ルンです」で撮影していたところ、もう一人の黒ずくめの男に背後から襲われてしまい、気絶したところに毒薬・APTX4869を飲まされ小学1年生くらいの姿になってしまいました。
次元大介
ルパン三世の相棒で、コンバットマグナム(S&W M19)を使う狙撃の達人です。前作ルパンVSコナンでは、その腕前からヴェスパニア王女のボディーガードとして雇われルパンが狙うヴェスパニアのお宝情報を探っていました。
王女と瓜二つだったため連れ去られてしまった蘭を追って密航してきたコナンと出会い、ヴェスパニア王国でおきた事件を解決するため次元とコナンが組んで日本人観光客を装いました。「パパって呼ぶな」。
他にも、前作には登場しなかった「コナン」側のキャラクターが多数登場し、お祭り映画にふさわしいボリュームとなっています(ルパン側のキャラは魔毛狂介などがモブで登場しています)。
前作では蘭姉ちゃんのお色気シーンがありましたが、今作は灰原と不二子ちゃんの入浴シーンがあります。
感想:やっぱルパコナ最高っしょ。
僕の名探偵コナンの思い出は、小学生のころ友達に誘われて観に行った劇場版5作目「名探偵コナン 天国へのカウントダウン」が面白くて、そのあと少しの間レンタルビデオを借りていた時期がありました(2001年の出来事)。
時は流れ2014年、当時好きだったアイドルグループ「Berryz工房」の一人がコナンが大好きということで僕のコナンへの興味が再浮上し、劇場版18作目「名探偵コナン 異次元の狙撃手」が公開する3ヶ月前から漫画「名探偵コナン」を1巻から80巻くらいまで読んで、劇場版も全てみました。
あの頃は1日に1冊ペースでコナンを読んでいたため後半は「また殺人事件か……」と救われない世界が悲しくなる時もありましたね。
漫画と合わせて劇場版も見ていく中で出会ったのがテレビスペシャル「ルパン三世VS名探偵コナン」でした。見る前はどうせしょーもないコラボなんだろうなあと思って見始めると、これがまあ良く出来ていて。
コナンの漫画と劇場版も制覇したし、次は「ルパン三世」のアニメを見てみようと興味がわいたわけです。
そして今では「ルパン三世」が大好きになり、ルパンの新作映画が公開されるタイミングでコラボ第2弾「ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE」が再放送されたので、久しぶりに見たんですよ。
物語は月島から始まります。怪盗キッドがダイヤモンドを盗みに参上、ターボエンジン付きスケートボードで追跡するコナンはスケボーを真っ二つにされ、あと一歩のところで逃してしまいます。「斬鉄剣……」先ほどの怪盗キッドはルパン三世の変装であり、石川五ェ門の斬鉄剣によってスケボーを切られたことをコナンは気づきます。
ここでオープニング、ドーン!ルパン一味の紹介をコナンが読み上げ、コナンたちの紹介をルパンが引き受ける!愉悦を感じますね〜。お祭りの始まりだぜ!
コナンが怖い顔してルパン三世がなぜ日本に……と考えているとテレビニュースで海外の人気アイドル・エミリオが来日したことが取り上げられます。
鈴木財閥の令嬢・園子の誘いで、私立探偵・毛利小五郎と娘の蘭、毛利探偵事務所に居候しているコナンはエミリオに会いにいくことになりました。
エミリオがいる部屋へ通されると、そこには白鳥警部や目暮警部が。エミリオの日本公演を中止するよう何者かに脅迫されているというのです。
そこで雇われたエミリオのボディガード・次元大介。コナンは次元と接触し、ルパン一味の真の目的を探ろうとします。
次元好きの僕的には、次元の主役級の扱いに歓喜ですよ。前作でのやりとりがちゃんと活きていて、しかも前回少なかった銃撃などのアクションシーンが今回は増えてます。コナンと次元が協力して窓を割って人命救助する一連の流れは最高でした。
他にもルパン一味の隠れ家を突きとめた少年探偵団が、五ェ門に睡眠薬入りのお菓子を食べさせようとしたところ、五ェ門が出してくれた睡眠薬入りのお茶を飲んで逆に爆睡してしまうシーンも好きです。
毒薬を飲んで小学生の姿になった灰原の若返り効果に不二子ちゃんが興味を示したり、ルパンに変装された怪盗キッド(黒羽快斗)が「誰だあいつ」とムッとしてたり。
怪盗キッドはそのシーンのみで、他にも少しだけ出演のキャラはいるのですが、登場人物が多いためしょうがない。しっかりルパン側もコナン側も立てて、両者が無理なく交錯し、モブキャラも多数登場しているため見ていて楽しいコラボレーションになっていました。
製作は名探偵コナンの作者でありルパン三世が好きな青山剛昌先生が関わっていて、アイディアを出したり絵コンテを一部担当するなどの気合の入りよう。
「ルパン三世」が好きな人も「名探偵コナン」が好きな人も、どちらもそこまで知らない人までも楽しめるアクション×ナゾトキ映画になっています。
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ルパン三世シリーズ初の3DCGアニメーション作品です。テンポの良いエンターテインメント映画に仕上がっていますので、ぜひご覧あれ。