ダイエットしたり作り笑顔したり世界一しょーもない(かもしれない)コンテスト、子どもミスコンに憧れてしまったちょいポチャ少女・オリーヴちゃん。
予選1位の子がダイエット薬を使っていたことが発覚、繰り上げで本選へ出場できることになり大はしゃぎのオリーヴちゃんをよそに、
家族は仕事が上手くいかなかったり自殺未遂したりとそれぞれに問題をかかえたまま本選会場まで車旅へ出発!
一体どうなる!?
リトル・ミス・サンシャイン(※ネタバレあり)
監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
脚本:マイケル・アーント
出演:グレッグ・キニア、スティーヴ・カレル、トニ・コレット、ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリン、アラン・アーキン 他
公開:2006年12月23日(日本)
あらすじと感想:オリーヴちゃんがひたすら可愛い
オリーヴちゃんの家族は、オリーヴちゃんが子どもミスコンに出場するためマイクロバスに乗って旅に出ることになりました。
お父さんの稼ぎはないし、正直子どもミスコンなんていうくだらない格付けのために旅なんてしてる場合じゃないんすけど……
皆がもめている中、嬉しさのあまりはしゃぎまくって準備をするオリーヴちゃん(可愛い)。
本人がこの調子でしょうがないからオンボロのワーゲンバスに乗って旅にでるのですが、
すぐにクラッチがぶっ壊れてしまい、皆でバスを押して少しスピードが出たらギアを入れるというムチャクチャな方法で進みます。
そもそもオリーヴの家族はメチャクチャな人ばかりなんですよ。
ニーチェの影響で9ヶ月前から一言も喋らなくなったお兄ちゃん、
人生の勝ち組を目指すための9段階プログラムを指導するうさんくさいお父さん、
ヘロインを吸っているのがバレて老人ホームを追い出されたお祖父ちゃん、
そして一緒に暮らすことになった、恋人を奪われ自殺未遂をした叔父さん。
道中では飽きたお祖父ちゃんが孫の前でスケベな話をしだすし、
お父さんは楽しい外食中に、アイスクリームを注文したオリーヴちゃんに
「アイスは太る」「モデルは痩せてる、アイス食べないから」とか雰囲気悪くなるようなことばっかり言ってて最悪です(アイスを前に顔を覆うオリーヴちゃんが可愛いのですが)。
皆が好きに食べて良いんだよと励ます中お祖父ちゃんは「そうだ、ワシは肉付きの良いオンナが好きだ」とか言ってて、このジジイはスケベしか考えてないな!
オリーヴちゃんに「勝ち組になれ」というお父さんはというと9段階プログラムの本を出す話が無くなってしまい、
お兄ちゃんは道中で色弱だとわかり目指していたパイロットにはなれないと知り、
叔父さんは道中でリストカットの原因となった元恋人に出くわしてしまい、
お祖父ちゃんはヘロインの過剰摂取で息を引き取るといった、困難に家族は直面します。
子どもミスコン会場につくと、バッチリメイクして髪を鬼盛り、この日のために親に叩き込まれたのであろう特技を披露するなりきりモデルのお子様たちを目の当たりにする家族。
お父さんは、ちょいポチャ体系のオリーヴがお遊戯会レベルのダンスを踊っても恥をかくだけだと止めさせようとします。
それでもオリーヴちゃんは「負け犬とは恐れて挑戦しないやつのことだ」というお祖父ちゃんの言葉を胸に、ステージにたちます。
「亡くなったお祖父ちゃんが考えてくれたダンスです」
踊り始めるオリーヴちゃんですが、あのスケベジジイが考えたダンスですから、衣装を脱いでお尻フリフリ、なんとまあお下品なダンスでした。
審査員は唖然。すぐに止めさせようとしますが、他人の目を気にせず全力で踊り続ける娘に心打たれたお父さんがそれを阻止!
人生の格付けなんてバカらしい!家族皆でステージにたってオリーヴと一緒に踊り狂います!
僕もね、小さい頃太っていることをコンプレックスに思っていて、スイミングスクールとかで海パンいっちょになるのが嫌でした。
でも成長すると小学生のころ仲の良かったデブ4(花男のF4みたい)人は全員自然と痩せていってね、
テニスとかバスケとか運動していただけですよ。小さなうちから極度な食事制限なんてアホらしいですよ。
実際映画を見ていても、ガリガリで頭盛り盛りの作り笑顔で無理してる子どもより、自然体のオリーヴちゃんの方が美しいと思いました。
でも、そんな格付けなんて意味がねーんだよ!コイツらはコイツらで良いし、私は私!と言わんばかりのお下品ダンスがマジ最高なんですよね。
この作品はニコニコで元気いっぱい自分らしく生きる娘に大切なことを気づかされる家族のお話でした。
可愛くて笑えるちょいポチャオリーヴちゃんのロードムービー、疲れた人生にオススメです!