2020年6月20日は“一粒万倍日”と“天赦日”が重なる縁起の良い日だったので、役所に婚姻届を出しに行く人が多く、
ラッパーのPUNPEEさんもご結婚、僕がよく聴いているラジオ番組『金曜JUNK バナナマンのバナナムーンゴールド』の名物AD・ジャニオタちゃんもご結婚されました。
実は私PPキャンディーも、この日に結婚してたりして!
一年の中でめちゃくちゃ縁起の良い日選んで結婚したら、PUNPEEさんと同じ日でした。嬉しいな〜。 pic.twitter.com/nOZd5sk768
— PPキャンディー (@century_egg_2) 2020年6月22日
僕は友人の結婚式や結婚パーティーにお呼ばれした際に必ず『ドラえもん』の短編映画『のび太の結婚前夜』を見てきたのですが、
2020年6月19日、いよいよ自分の結婚を前にこの作品を見ることとなりました。
花嫁しずかちゃんの父親や、土手に星を見にきていた小学校の先生といった、
2人を幼い頃から見守ってきた大人たちが良い味だしてるんですよね〜。
のび太の結婚前夜(※ネタバレあり)
監督:渡辺歩
脚本:藤本信行
原作:藤子・F・不二雄
公開:1999年3月6日
あらすじと感想
しずかちゃんと出木杉くんの2人が親密に劇の練習をしている姿を目撃したのび太。
未来からやってきた猫型ロボット・ドラえもんが言うように、
将来本当にしずかちゃんと結婚できるのか不安になったのび太は、
タイムマシンに乗って自身の結婚式を見に行くことにしました。
すると大慌てでやってくる未来ののび太。
遅刻しそうになった未来ののび太が式場へ入るも結婚式は明日で、他人の式をぶち壊してしまいます(かわいそう……)。
そして家に財布を忘れてタクシー代が払えません。
そそっかしいところは大人になっても直っていない未来ののび太を見ていると、なんだか自分に重なってしまいました……
僕も妻と出会ってから、方向音痴だったりすぐ予定忘れたりして情けない姿をなんども晒してきました。
結婚式当日も花嫁姿に「綺麗だね」より先に「目やに付いてるよ」って言ってしまったり、
予行演習では噛みまくり、本番でも動作を間違えたり結婚指輪をうまくはめることが出来なかったり、
翌日に結婚指輪外して顔洗ったらもう指輪のことを忘れて洗面台に置いてきたり……
こんなヤツが結婚とかいって人の人生を預かって大丈夫なのでしょうか。不安です……
情けない未来ののび太の姿を見て不安になったのび太とドラえもんは、もう少し様子を見ていくことに。
ジャイアンの家に集まったのび太・スネ夫・出木杉が酒を飲み交わす。
「しずかちゃんを幸せにしてあげてくれよな」
いじめっ子・いじめられっ子・頭が良くてクラスの人気者だった4人の立場が対等になっているところにグッときますね。
そういや僕の式は新型コロナウイルスが治りきらない中でしたので、親族10数名のみで色々気をつけて行いました。
披露宴もしていないので、新コロが治まったら友人を呼んでパーティーしたいなあ。
一方しずかちゃんは、家族3人の時間を過ごしていました。
晴れ舞台を明日に控えているのに浮かない顔のしずかちゃんは、嫁に行くのをやめると言い出します。
「私が行っちゃったら、パパさびしくなるでしょ?」
まだ親孝行ができてきないのに家を出るなんてと言うしずかちゃんに、
「君は僕らにすばらしい贈りものを残していってくれるんだよ」
とお父さんは、娘が産まれてきてからの満ち足りた日々の思い出を語ります。
「少しぐらい寂しくても、思い出があたためてくれるさ」
しずかちゃんのお父さんめっちゃ良い人じゃん……
「あの青年(のび太)は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとって大事なことなんだからね」
しずかちゃんのお父さんめっちゃ良い人じゃん……
このセリフが活きるようにのび太が横断歩道を渡るおばあさんの荷物を持ってあげるシーンや、
迷い猫を家族の元へ届けてあげるエピソードといった原作にはなかった要素が足されてるんですよね。
そんで迷い猫のエピソードは、家族と離れ離れになることの寂しさをしずかちゃんが実感する構図にもなってて泣いちゃいます。
友人の結婚式やパーティー前夜に『のび太の結婚前夜』を見ていた時は、昔あんなことをしていたアイツがなあ〜といった感じにノスタルジックになるだけでしたが、
自身が結婚する側になってから再度この作品を見ると、人の人生を預かることの重さを感じ、襟を正す思いで見ることができました。
また親になってから見たら、どんな受け止め方をするのか楽しみです。
原作は漫画『ドラえもん』25巻で読めます。ドラえもんのセリフが映画より鋭く尖っていて痛いです。
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映画『クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』主題歌、あいみょんさんの『ハルノヒ』は、
しんちゃんのお父さん・野原ひろしが、みさえにプロポーズした時のことを歌っている曲です。
プロポーズ前の心境・これから歩む人生へちょっぴりの不安やそれ以上に感じる希望が胸に刺さる名曲です。
ちなみに僕はプロポーズ前に、円満離婚したいが中々うまくいかない夫婦の話『マリッジ・ストーリー』を見て、結婚が必ずしも幸せを約束するものではないということを確認しました。
今週のお題「お父さん」