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映画「架空OL日記」女性として普通に溶け込むバカリズムのOLあるある話

チェンジアップ

2007-09-04 22:45:40

 

今日はちょっと残業があったけと、ここ最近の中では割と早く終わった。

帰りにサエちゃんと2人で西武に寄って化粧品売り場をうりろうろ。

だけど、今日は特になにも買わなかった

っていうか久しぶりの更新♪

…どれくらいぶりだろう。

さっきチェックしたら、最後に更新したのが去年の12月だから、9か月ぶりくらい?

私が更新しなかった理由はひとつだけ。

ログインするためのパスワードを忘れてしまったため、更新したくてもできなかった。

私自身、このブログの存在も忘れかけていた。

そしたら今日の帰りの電車で、サエちゃんに更衣室で

「先輩、もうブログ更新しないんですかぁ?

サエなにげに楽しみにしてたんですよぉ」

と言われて、思い出したと同時にサエちゃんが読んでくれていた事を知って私のブログテンションも上がり、場所を変えて更新する事にした。

早速サエちゃんに

「ブログ更新するよー♪」

とメールをURLと一緒に送った。

5分後くらいに

「はーい。」

という鬼そっけない返事。

サエちゃんのチェンジアップに大空振り。

お笑い芸人のバカリズム升野英知さんが2006年から、OLになりすまして書いていたブログ「架空升野日記」が、2017年にまさかの実写ドラマ化。

男性であるバカリズムが演じるOLが職場や仕事帰りのちょっとした出来事にツッコミを入れながら日記風にナレーションを入れる不思議なドラマは、

優れた脚本に贈られる向田邦子賞やギャラクシー賞を受賞、そしてなんと続編の映画が作られました!

舞台はドラマから2年後、映画だからといって変わることのないみさと銀行OLたちの日常をまた覗き見できるなんて、幸せだなあ。

 

架空OL日記(※ネタバレあり)

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監督:住田 崇

脚本:バカリズム

公開:2020年2月28日

原作:バカリズムが書いていたブログ「架空升野日記」

 

主な登場人物

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私(バカリズム)

入行6年目、26歳の”私”が主人公です。実家住まいで、ジムをサボったり休日は予定を立てても昼過ぎまで寝ちゃったりズボラな感じの女性です。部屋着はジェラピケ、職場ではなにやら身体に良いらしいミネラルウォーターを飲んでいます。

 

藤川 真紀(夏帆)

マキちゃんは”私”の同期であり、気の合う親友です。一人でもジムに通い、もう升野やサエちゃんとは使う器具が違っています。ジムでのあだ名はマキッチョ。職場では体脂肪を燃やす系のスポーツドリンクを飲んでいます。

 

小峰 智子(臼田 あさ美)

入行8年目のコミネ様は、ヒーターが壊れて寒い女子更衣室にヒーターを寄付してくれたり、洗面所ではなく給湯室で歯を磨き口をゆすいで「ペッ」てやるオジサン上司に「給湯室でペッてやっちゃだめですよ」って言ってくれたりする頼れる先輩です。ミネラルウォーターを飲んでいます。

 

酒木 法子(山田 真歩)

入行10年目のサカキさんは規則正しく、ルール違反を許しません。また律儀な性格でマツキヨのことをマツモトキヨシ、さんちゃのことを三軒茶屋とちゃんと言います。

略して言ってみてくださいとイジると「私なんかはマツモトキヨシで十分だよ」ってよくわからない謙遜をします。カテキン濃いめのお茶を飲んでいます。

 

五十嵐 紗英(佐藤 玲)

入行4年目のサエちゃんは天然系。ドラマ版から2年経って少しキャピキャピ感が落ち着いてきたものの、出勤前から大雨の日に傘を忘れてズブ濡れで出社きたりと相変わらずで安心しました。ぶどうゼリーのジュースを飲んでいます。ぶどうが好きなわけではなく、ゼリーが好きなのだそうです。

 

他にもご飯は2回しか噛まないのに、牛乳は4回噛んで飲むカオリンなど個性的な面々が揃っています(ユミちゃんは辞めちゃったのかなあ)。

 

 

 

感想:劇場版だからといって何も起こりませんでした。これが観たかったんです。

「架空OL日記」は男性であるバカリズムさんが演じる一番のツッコミどころである”私”が、日々の出来事にツッコミを入れるというめちゃくちゃ奇妙な作りで、

しかも一番のツッコミどころな”私”のツッコミに我々視聴者は共感してしまったり溜飲を下げたりするという変なドラマです。

バラエティでの女装といったら過度な化粧にオカマ口調で笑いを誘うようなのをイメージしてしまいますが、”私”は違います。髪型はいつものバカリズムさんのまま、化粧はごく自然に、オカマ役ではないので口調もいたって普通で、

服装も体型を隠すような服を来ていて、あ〜こういう人いるわって感じなんです。そんな”私”がOLに混じって溶け込む違和感に次第に慣れてくるからまた面白い。

 

今回観た劇場版はありがちなお涙頂戴シーンやド派手なアクションなど一切なく、ドラマの雰囲気そのままに、マジで映画的な出来事が何も起こらない100分で最高でした。これが観たかったんです。大満足です。

こんな何も起こらない話をスクリーンで観れるんですから贅沢ですよ。しかもなぜか僕が観たときは、席が動いたり水がピャッと顔にかかったりするMX4Dのシアターでの上映で、アトラクション性から一番遠い作品なだけに笑ってしまいました(上映は通常の2Dとしてでした)。

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ドラマ版との違いは銀行に海外から採用された新入社員が入ってきたり、地元の友達とのエピソードが描かれるようになったりと、あくまで”私”の暮らす日常範囲が少しだけスケールアップした感じ。

サカキさんの「マツキヨ」「さんちゃ」に始まる例の律儀さがまた出てきたり(サカキさんの謎の謙遜が好きなんだよなあ)、

日本漫画が好きな海外採用枠ソヨンちゃんにサエちゃんが「らんま1/2が好きなら同じ作者の犬夜叉も絶対好きだよ!」と犬夜叉全巻(56巻まであります)を明日持ってくると言い出したり

(”私”は以前天使な小生意気全20巻を持って帰る羽目になり、面白かったんだけど電車で持って帰るのがシンドクてプラマイゼロになってしまった)、

まあ2年経っても相変わらずの日々を送っているみさと銀行のみなさんに安堵しました。

 

 

 

”私”たちが昼食を食べた後に洗面所でおしゃべりしながら歯を磨く時、サカキさんの「ペッ」が映画館の大きなスクリーンで繰り返されるのは映画ならではかもしれませんね。

架空OL日記のドラマを楽しんで見ていた人や面白そうだと気になっている人にはぜひ劇場で体験してもらいたいです。サカキさんの「ペッ」は、劇場で観てこそですよ。

 

ドラマ1話目でコミネ様が寄付してくれたヒーターが壊れてしまった(?)ところが劇場版の序盤にあったり、ジムをサボり続けた”私”と通い続けたマキちゃんなど、ドラマ版の延長線上ではあるのですが、特に大筋とかはないので劇場版から観ても全然大丈夫です。

劇場版をなんの予備知識もなく観に行っても例えば「なんか今、上司の返事がイラッとしたなあ……」とか思って観ていると、しっかり後で”私”たちがツッコんでくれますよ。

 

劇場版がツボだったら、ドラマ版もだいたい1話24分くらいの全10話と見やすいので、まだぜひ見てください(同じくバカリズムさん脚本で同じような系統のドラマ「住住」と「生田家の朝」もオススメです)。

 

 

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原作のブログを書籍化したやつです。どうでもいいんですけど1巻の表紙、狭い玄関なのにドアが内開きなのが引っかかります。

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